何となく胃や腸の調子が悪いな。
常にお腹が張った感じ。ガスもたまる。胸やけのような症状。お腹が減っていても満腹感がある。
私って何か病気なのかな?
そんな漠然とした不安を抱えている方もいらっしゃると思います。
わたしもその中の一人です。
29歳という若さで潰瘍性大腸炎と診断され、それ以外にリーキーガット症候群やカンジダなどの疑いもあります。
そんな私が「小腸を強くすれば病気にならない」を読んだ感想を記載したいと思います。
この本のサマリーと、私が実際に感じた疑問点などはまとめておりますので、この本を読んでさらに原本も読みたいと思われた方は、是非購入をお願いします。
▼今回の題材はこちらの本から
この本のサマリーと、私が実際に感じた疑問点などはまとめておりますので、この本を読んでさらに原本も読みたいと思われた方は、是非購入をお願いします。
この記事の目次
「小腸を強くすれば病気にならない」は小腸をテーマにした本
不腸の原因が小腸にあるのではないかということ言及している一般本としてははじめての本なのかなと思います。
(色々な本を読んでますがここまで小腸に限定している本はなかったかな。)
これまで腸内フローラと言えばもっぱら大腸について言及していたものが多かったので、そういう意味では新しい概念かな。
これまでの腸内フローラとの関連
これまで腸の不調といえば、もっぱら大腸での腸内細菌の働きやバランスが注目されていた。
小腸でおこるSIBOという病気
SIBOというのは小腸内で細菌が異常に増殖してしまう病気でこの病気になると以下のような症状に悩まされます。
・お腹のゴロゴロした違和感
・大量のガス(おならがたくさん出る)
・慢性的な腹痛
・下痢や便秘
このSIBOと言う病気について詳しく説明していきたいと思います。
これまで過敏性腸症候群と考えられてきた患者さんの85%はSIBOだった
SIBOとは別名を「小腸内細菌増殖症 (Small Intestinal Bacterial Overgrowth)」といいます。
本来、腸内細菌はそのほとんどが大腸に生息していて、胃や小腸にはほとんど生息していないのが自然です。
その腸内細菌が小腸に異常に増殖することで様々な不調が生じるというのです。
なぜ、大腸でしか存在できない腸内細菌が小腸でも増殖するのでしょうか?
なぜ小腸で腸内細菌が増殖してしまうのか?
そもそも小腸は消化器の中のどこに位置するのでしょうか?、原本よりイラストをお借りして説明したいと思います。
・胃で分解された食物を消化して栄養を吸収する働きがある。
・大腸に食物がたどり着くまでに食べ物から栄養を吸収して残りかすにする。
(大腸ではそこから水分を吸収し尿と便を作り出す)
・長さは約6~8メートル(大腸は1.5メートル)
・内側に「絨毛」があり表面積を大きくすることで、食べ物を効率的に吸収できるようになっている。
まとめ
食べ物は胃で分解され、小腸で栄養を吸収する仕組みになっている。
小腸の働きが悪いと、食べたものがうまくエネルギーにならなくなる。
なぜ、小腸で腸内細菌が異常繁殖するのか?SIBOの10個の原因
原本によればSIBOになってしまう原因は10個ほど挙げられるという事です。
①小腸の運動力が低下している
小腸の運動力が低下すると、吸収された食べ物が大腸に流されず小腸に停滞してしまいます。
そのため、食べ物の残りかすを養分にして繁殖する腸内細菌は、小腸に集まってきます。
結果として腸内細菌が小腸で繁殖してしまうということです。
②ストレスによって小腸の動きが悪くなっている
現代人はストレス、アルコール、薬、間食などの生活スタイルによって交感神経が優位になって小腸の動きが悪くなっているということです。
③抗生物質の乱用
抗生物質をとると腸内細菌を殺してしまうことがあるので腸内細菌のバランスが崩れてしまうことが、SIBOの原因ともいわれています。
④胃薬の飲みすぎ
胃酸を抑える薬を飲むと、胃酸が減るので小腸内の細菌を殺せなくなります。
またピロリ菌に感染している人も胃酸が減少しSIBOになりやすいとのことです。
胃酸は増えすぎても少なすぎてもいけないようです。
⑤免疫力の低下
ストレスや不適切な食事内容によって、免疫力が落ちてSIBOが発症しやすくなるそうです。
⑥炭水化物の食べすぎ
炭水化物の中には小腸でなかなか吸収されないものがあります。
吸収しにくい炭水化物を含むものを「FODMAP(フォドマップ)」というそうです。
体質による個人差はありますが、FODMAPを食べすぎると小腸で吸収できない糖質などを腸内細菌がエサとして食べて小腸で増殖する。
そのため炭水化物の吸収不良があったり、FODMAP食を多く食べる人はSIBOになりやすいそうです。
⑦重金属の蓄積
⑧食中毒や急性胃腸炎などの感染症がきっかけとなる
何度も食中毒になると外部毒からの毒性に対する抗体ができますが、その抗体が小腸の動きに関連してくるとのことです。
⑨バウヒン弁に障害が生じている。
本来、大腸から小腸に細菌が逆流しないようにバウヒン弁という逆流防止弁がついていますが、その動きに異常が生じているかもしれないということです。
⑩胆のうを除去したことがある
胆のうを除去したことがあるとSIBOになりやすくなるそうです。
小腸に腸内細菌が増えると何がいけないの?
小腸で腸内細菌が増えてしまうと、細菌が食物を分解して発酵することにより小腸で過剰なガスが発生するらしいのです。
(正確には発酵性の炭水化物を消化する過程で水素ガスとメタンガス、二酸化炭素が生じます。)
小腸でガスが発生すると胃へ逆流し、いわゆる逆流性食道炎(食事をした後に胃がむかむかしたり、吐き気がする病気)の原因になったりすると考えられています。
また食後の過剰なおならや腹痛、便秘や下痢の原因になったりします。
そもそも大腸はガスが発生して腸が膨らんでもいいようにできているそうですが小腸はガスに耐えられるようにできてないので、小腸がガスで膨らんだり縮んだりすることで粘膜の壁が薄くなったり、穴が開きやすくなったりして本来の消化吸収力が落ちてしまうらしいのです。
小腸の粘膜が薄くなると、正常な消化吸収ができず食べたものが大きい分子のまま小腸から吸収されてしまったりします。これをリーキーガット症候群(漏れる腸症候群)と呼びます。
消化不十分の食物(タンパク質など)が、穴のあいた小腸から吸収されてしまうとそれが血液の流れに乗ってしまいます。
人間の免疫システムは、これを異物として認識してしまう事で、これらの異物に対して抗体を作り攻撃するようになります。
これが、膠原病と呼ばれる病気や自己免疫疾患(リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン病)の原因になっているのではないかというところまで研究が進められてきているようです。
SIBOになると栄養の吸収が悪くなる
SIBOになると、腸の粘膜がダメージを受けてボロボロになったり、消化液が正常に出なくなることで、
・脂肪の十分な分解吸収ができなくなる
→ビタミンE・A・Dなど脂質性のビタミンも吸収できなくなります。
・ビタミンB12欠乏が起こる
・アミノ酸やタンパク質の吸収障害が起きる
などの症状が起こり、結果として不健康にやせ細ったり、貧血、うつ、不眠になったりします。
それ以外にも亜鉛やマグネシウムが不足することで肌荒れ、アレルギー性皮膚炎、鼻炎などのアレルギー反応が起こるそうです。
腸内フローラ健康法を実践してもSIBOになってしまう。
いわゆる腸内フローラ健康法とSIBOは何が違うのでしょうか?
これまでは腸内細菌が人間の身体にとって重要な役割をしていますよというところまでしかわかっていませんでした。
便秘や下痢、病気には腸内細菌が大きくかかわっていますよ。
身体の健康のためには腸内細菌のバランス(腸内フローラ)が重要で悪玉菌を減らし、善玉菌を増やす食生活を心がけましょう。
食物繊維(不溶性食物繊維と水溶性食物繊維)をたくさん取って、腸内細菌に栄養をあげ良いウンチをしようというアドバイスがされていました。
これが、数年たってより研究されてきて、善玉菌も過剰に増えれば悪玉菌となったり、大腸ではなく小腸で生息してしまうと逆効果となるということもわかってきました。
第1段階 人間の体にとって腸内細菌が、健康を維持するのに重要な働きをしていることがわかってきた(初期の腸内フローラ健康法)
第2段階
身体に良いとされている腸内細菌も場所と数によっては身体に悪影響を与えることがわかってきた。
前半を読んで自分がSIBOかもしれないと思ったあなた。
どのように直せばよいか知りたいですよね。
後半はSIBOを予防するための食事、直し方、検査方法などについてまとめていきたいと思います。


