前半のおさらい
腸の腸の原因が小腸にあることがわかってきた。
この記事の目次
SIBOの直し方は?8個のステップ
①抗生物質を使う
様々な医学論文ではSIBOに対してはまず抗生物質を使うことが推奨されています。
小腸内で増えすぎたバクテリアの数を抗生物質で減らします。
ただし抗生物質を使うと体に害を起こしている細菌だけでなく、善玉菌まで殺してしまいます。
つまり、抗生物質を使用すると腸内フローラも一度すべてリセットされてしまうので、その後便移植をしたりプロバイオティクスを取るなどして整腸する必要があります。
抗生物質を取りすぎるとSIBOになりやすくなる反面、SIBOの治療法は抗生物質が推奨されているのですね。
②抗菌作用のあるハーブ・サプリメントを接種する
抗生物質ではなく、天然の成分から抽出したハーブ・サプリメントを使ってSIBOを治す方法です。
③腸管運動促進剤を使う
SIBOの原因の一つに小腸や大腸の運動が弱っていることがあります。
そのため、消化管内の動きを保つために腸管運動促進剤を使って腸管の動きを改善します。
④腸内洗浄液を使用する
大腸内視鏡検査を行われたことがある方はご存知かもしれませんが、検査当日の朝に
腸内を空っぽにするために2リットルほどの大量の下剤を時間をかけて飲みます。
イギリスの医学誌である(BMJ)で報告された研究では2リットルの腸内洗浄液を飲むと腸内細菌数が一時的に31分の1に減少するそうです。
腸内洗浄液で腸の調子が良くなる方は、SIBOの可能性があるということです。
現在では小腸内で増えた細菌を抗生物質で減らす治療が行われていますが、腸内洗浄液で細菌数を減らしたり、断食をおこない腸を空にすることでお腹の調子を改善する治療をおこなったほうが安全な治療法ではないかという説明もなされています。
⑤コーヒーエネマや民間の腸管洗浄をおこなう
⑥小腸の中の細菌を餓死させる
小腸内の細菌にエサを与えない食事を実行することで餓死させる治療法です。
SIBOにならないためには
シリアル、パン、パスタの食生活からは卒業。食生活を改善しよう。
SIBOにならないためには、小腸に負担をかけるような食生活をしないことが重要です。
小腸に負担をかけないためには、小腸内で細菌が過剰に増えないようにすること。
細菌のエサとなりガスを発生させるような食材を食べないことです。
上記の図は炭水化物を同量接種した際の水素ガスの発生量をグラフにしたものです。
小麦や豆類は細菌のエサとなりガスを発生させるということがわかります。
しかし米を食べた時は、何も食べなかった時と同じ程度の水素ガスしか発生しません。
つまり、基本的にはお米を積極的に食べることでSIBOを予防できることがわかります。
小麦を材料とするパン、うどん、パスタ、ラーメンなど現代人の食事では小腸で吸収しにくくガスを発生させる炭水化物を含む食品が多いので小腸に負担をかけてしまいます。
小腸で吸収されにくい糖質は、下痢の原因になったり、ガスによりお腹が張ったり、ガスが出る原因になります。
小腸に負担をかけず、細菌のエサとなりガスの発生をしないような食生活をすることが予防につながります。
SIBOを予防する食事、「低FODMAP食」とは
現在世界中SIBOを予防するための食事が研究されています。
この食事療法は「低FODMAP食」と呼ばれています。
F(発酵性の)
O(オリゴ糖類)「豆類、小麦、玉ねぎ、ニンニクなど」
D(二糖類)「牛乳、ヨーグルトなど」
M(単糖類)「果実、ハチミツなど」
A(および)
P(ポリオール)「キノコ、カリフラワーなど」
の4つの糖質の頭文字を並べたものです。
SIBOを予防する「低FODMAP食品」については原本に一覧がありましたので紹介しておきます。
低FODMAP食品リスト
本では低FODMAP食品リストが紹介されているのだが、これが残念。
外国のFODMAP食品リストを和訳しただけなのか、日本ではメジャーでない食品が多く紹介されていて、日本のスーパーで見かける食品にうまく対応できていないと感じました。
そのため、紹介されているリストの中から日本人の食生活で重要と思われるところだけをピックアップさせていただきました。
穀物類
米、玄米、そば、こんにゃく麺、ビーフン、フォーなど
(米粉食品、グルテンフリーの食品)
肉、魚類
牛肉、豚肉、鶏肉、魚介類、ベーコン、ハムなど
野菜
なす、トマト、ブロッコリー、にんじん、ピーマン、とうがらし、ホウレンソウ、チンゲン菜、白菜、カボチャ、キュウリ、ズッキーニ、ジャガイモ、オクラ、キャベツ、レタス、タケノコ、大根、カブ、もやし、木綿豆腐、生姜など
フルーツ
バナナ、いちご、ぶどう、メロン、キウイ、オレンジ、みかん、ベリーなど
飲み物
紅茶、緑茶、コーヒー、ミントティー、ビール、日本酒、ココア、水など
調味料など
味噌、酢、ソース、オリーブオイル、ココナッツオイル、魚油、キャノーラ油、ピーナツバター、メープルシロップ、バターなど
穀物類
パン、ラーメン、パスタ、うどん、そうめん、ピザ、お好み焼き、たこやき、シリアル、ケーキ、焼き菓子など
(小麦、大麦、ライ麦食品)
肉、魚類
ソーセージ
野菜
たまねぎ、さつまいも、アスパラガス、ねぎ、ゴーヤ、ニンニク、ニラ、ゴボウ、セロリ、アボカド、絹ごし豆腐など
飲み物
牛乳、ウーロン茶、エナジードリンク
果糖ブドウ糖液入りのジュース、甘味料(ソルビトール、キシリトール)
調味料など
ハチミツ、オリゴ糖、ケチャップ、カレー、固形スープの素、ヨーグルト
フルーツ
りんご、すいか、桃、梨、グレープフルーツ、柿、さくらんぼ
低FODMAP食については大事なので、また研究記事を記載したいと思います。
SIBOの検査方法、費用は?
自分がSIBOか気になる方は病院やクリニックで検査するようにしましょう。
小腸内でバクテリア(腸内細菌)が増殖しているかどうか検査をします。
検査方法はバクテリアのエサとなる糖を飲んで、この糖にバクテリアが反応しガスが発生しているかどうかを調べます。
糖を接種してから30分、60分、90分後などと定期的に検査をして、糖がまだ小腸にしかたどり着かない時間で呼気からガスが検出され始めたらSIBOの疑いがあるそうです。
筆者の江田証先生の運営する江田クリニックではSIBOの検査は自費診療で6万円+消費税ということです。(江田クリニックHP http://www.edaclinic.com/sibo.html)
検索すると都内周辺ではスクエアクリニックというところもヒットしました。
いずれも検査は3時間程度で終了し日帰りでできるところが多いようです。
まとめ
日本人の3人に1人はなにかしらお腹に不調を抱えている人がいると言われている中で、原因はいまだによくわかっていないですよね。
病院に行って検査をしても、下痢止め、便秘薬、整腸薬など対処療法的な処置をしてもらえるだけで根本的な解決にはならないですよね。
根本的な原因には食生活や生活習慣が関係しているという事は明らかだと思うのですが、なぜそれが私たちの体調に影響を与えるのかというのはいまだにわかっていないのです。
もともと小麦食というのは欧米から輸入されてきた食生活ですが、今では日本人もお米よりも、ラーメンやパスタ、パンなどを食べる方が好きという人が多いと思います。
小麦食に関しても様々言われているところではあります。パンやラーメンを毎日食べても体調になんの影響もない人もいれば、すぐ下痢になってしまう人もいます。
国民全体が豊かになって多様性が許される時代には、食生活や生活習慣も人に決められるのではなく自分で選択していく必要があると思うのです。
そして体調が切実な人から行動に移しはじめている。
ラーメンを毎日食べたいという人もいるでしょう。
でも日々のお昼にラーメンを食べるか食べないかも含めてあなたの選択次第という時代になっているわけです。
(小麦には麻薬と同じように中毒性があるそうですね。ちなみに砂糖にも。)
そんなわけで、「小腸を強くすれば病気にならない」を読んで更にもっと勉強したいという方は是非最寄りの書店かアマゾンで購入下さい。
